ハムスターと暮らしていると、ふとした瞬間に「プップッ」や「プププ」といった可愛らしい音が聞こえてくることがありますよね。そんなとき、「これって何かのサイン?」「もしかして体調が悪いのかな?」と不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。
この記事では、ハムスターの代表的な鳴き声の意味や、そこから読み取れる気持ち、そして不安なときの対処法までをやさしくご紹介します。はじめてハムスターを飼った方や、小さなお子さんと一緒にハムスターを育てているママにも、安心して読んでいただける内容になっています。
ハムスターの鳴き声にはどんな種類があるの?
「えっ、ハムスターって鳴くの?」と思われる方も多いかもしれません。実は、ハムスターは猫や犬のように大きな声で鳴くわけではありませんが、鼻息や小さな声で気持ちを伝えているんです。
彼らの声はとても繊細で、人によっては聞き取りづらかったり、他の音と区別しにくかったりすることもあります。でも、その小さな音の中にも、実はたくさんの気持ちやサインが詰まっているんですよ。
「プップッ」「プププ」など代表的な音と聞こえ方
「プップッ」という音は、短くて少し高めの、リズミカルな音です。人によっては「プピプピ」「プクプク」と聞こえることもあり、ハムスターによっても表現に違いが見られます。
たとえば、お気に入りのおやつを見つけたときや、新しいおもちゃにワクワクしているとき、ケージの外に興味を持ったときなど、ちょっとした刺激に反応して発することがあります。こうした音は、多くの場合、日常的なものとして心配のいらないサインです。
鳴き声と呼吸音の違いって?
ハムスターの音の多くは、実は鳴き声というより「鼻息」や「頬袋の動きによる音」であることが多いです。寝ているときに聞こえる「スースー」や「プクプク」といった音も、呼吸音や体の動きによるもの。
音の種類を見分けるコツは、「どんなタイミングで、どんな様子で鳴いているか」を観察すること。遊んでいるときに出る音なら安心ですが、じっと動かずに出す音の場合は要注意かもしれません。
種類別|鳴き声の「音の高さ・リズム」の違い
- プップッ:興奮、軽い警戒心。何か新しいものに出会ったときや、突然音がしたときに出ることがあります。
- プププ:頬袋の動き。ごはんを詰めたり、もぐもぐしているときに自然と出ることがあります。
- プピプピ:軽い鼻づまりの可能性あり。呼吸がしづらそうにしている場合は注意しましょう。
「プップッ」と鳴くときの主な理由と気持ち
興奮・軽い警戒心のサイン
お掃除のあとや、新しいおやつを入れたときに「プップッ」と鳴くことがあります。これは、「なにこれ!?」「気になる〜!」というようなワクワクや軽い警戒の気持ちを表していることが多いです。
睡眠中の鼻息のこともある
寝ているときにプップッと音がする場合は、鼻息であることがほとんど。寝息のようなもので、安心して熟睡している証拠とも言えます。
鳴きながら動いている場合の注意点
もし、音を出しながら急に走り回ったり、体をこすりつけたりしているようであれば、ストレスや体調の異変のサインかもしれません。音だけでなく「動き」や「表情」も合わせてチェックしてあげてくださいね。
鳴き声が続くときのチェックポイント
飼育環境の温度・湿度は適切?
ハムスターは暑さにも寒さにも弱い動物です。
温度:20〜26度
湿度:40〜60%
急激な温度変化や、空気が乾燥しすぎている環境も体調を崩す原因に。温湿度計を設置し、1日を通して安定した環境を作ってあげることがポイントです。
ストレスの原因になっていない?
ケージの近くでテレビや大きな音を出していたり、頻繁に触ってしまったりしていませんか?また、ケージの中に落ち着けるスペース(隠れ家など)はありますか?
ハムスターはとても繊細なので、ちょっとした刺激でもストレスを感じてしまいます。
体調不良の兆候ではないか確認を
- 食欲がない
- うずくまって動かない
- 目や鼻が濡れている
- 被毛がボサボサになってきた
こういった様子があれば、早めに獣医さんへ相談しましょう。
こんなときは動物病院へ相談しよう
呼吸が苦しそうに見える場合
口を開けて息をしていたり、肩で息をしているような様子があれば要注意です。
鳴き方がいつもと明らかに違う場合
音の種類やトーンが急に変わった場合は、「異常のサイン」のことも。
元気がなく、食欲も落ちている場合
小さな命だからこそ、少しの変化でも注意が必要です。
鳴き声からわかる、ハムスターとの上手な付き合い方
鳴き声を録音して日々の変化をチェック
スマホで録音しておくと、「前はどんな鳴き方だったかな?」と比較できて便利です。
鳴き声を通じてストレスサインに気づく
「鳴き声が変わったな」と思ったら、まずは環境や食事、飼い主さんの接し方を振り返ってみてくださいね。
鳴き声を無理に止めようとしない工夫
「うるさいな…」と思ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、鳴くこと自体がストレス発散になっていることも。静かに見守るのが一番です。
よくある質問(Q&A)で不安を解消!
Q:鳴き声が大きくて心配。大丈夫?
A:音の大きさよりも、鳴き方の変化に注目しましょう。
Q:夜中に鳴いているのは異常?
A:ハムスターは夜行性なので、夜に活発になるのは普通のこと。
Q:他のハムスターも同じように鳴く?
A:個体差があります。同じ種類でも、性格や環境によって鳴き方は変わります。
まとめ|ハムスターの声に耳を傾けよう
ハムスターの「プップッ」という鳴き声は、さまざまな気持ちの表れです。不安や興奮、そしてちょっとした体調のサインが込められていることもあります。
毎日一緒に過ごす中で、「あ、今日はよく鳴いてるな」「ちょっと元気がないかも」と気づいてあげられるのは、飼い主さんだけです。
小さな変化を見逃さず、安心して暮らせる環境を作ってあげましょう。
※この記事は飼育経験や一般的な情報をもとに作成しています。個別の症状については、必ず獣医師にご相談ください。